2月7日の囲炉裏村の六甲山オフ会のアワアワ時に、papaさんから滋賀県の綿向山の話があり、是非案内してくださいとお願いしました。登山口までの移動が車になるので定員が制限される関係で今回は非公開オフにし、papaさん、りっこさん、ようこちゃんと私の4人で登ってきた。
午前8時過ぎにJR野洲駅に集合、papaさんの車で登山口付近の御幸橋登山者用駐車場に向かう。約1時間で駐車場に到着。各自準備を整え出発。
駐車場から林道を進んでいくと天然記念物の「綿向山麓接触変質地帯」がある。さらに進むとヒミス谷出合小屋が見えてくる。ここが表参道登山口で、立派な「綿向山」と彫られた石碑もある。登山口から谷川を渡り山道へと入り、杉林の九十九折の登山道を登っていくと林道に出ると三合目である。林道から別れ再び山道へ。このあたりまで登ってくると登山道にも雪があるので足元に気を付けながらしばらく登ると五合目小屋に到着。ここでアイゼンを装着。ちなみに、りっこさんとようこちゃんはアイゼンデビューである。ここ最近の暖かい気候で、アイゼンを使うほどの雪が残っているか心配だったが前週から寒さが戻り綿貫山も再び雪化粧をほどこした。(一週間前にpapaさんが下見に来てくださったときは、山頂直下に雪が若干残っていただけだったとのこと)お二人はアイゼンデビューを楽しみにされてたので雪があってよかったっす!
七合目のすぐ先に夏道と冬道の分岐があり、夏道側は木で柵がしてある。この先の表参道(夏道)は積雪時は危険とのことで、冬場は直登の尾根道(冬道)を登るそうだ。
冬道の急登を雪を踏みしめながら登りきると1,110mの綿向山頂上である。頂上には、大嵩神社が祀られており、その横に「青年の塔」というケルンが建っている。この「青年の塔」は、1970年に建てられた石積みの高さ5.3mの塔で、内部はタイムカプセルが納められており、建設から50年後の2020年に開封されるとのことである。
頂上でバンダナショットを撮影後、眺望を楽しみながらのランチタイム。りっこさんとようこちゃんにキムチ鍋をご馳走になりました。雪景色の中で食べるキムチ鍋は、とても美味しく。身体があったまり最高。デザートはpapaさんが持ってきてくださったチーズケーキと暖かい紅茶。これまた美味しくいただき大満足のランチタイムであった。
昼食後はピストンで下山だが、その前にザックを置いてちょっと寄り道。下山方向とは違う方向に100m程下ったところの「ブナの珍変木(幸福ブナ)」に案内してもらった。風雪により変形成育したブナの木で、くぐると幸せを呼ぶとのこと。幸薄い(?)自分自身を慰めるためにくぐらせていただいた。
ザックを置いた地点まで戻り、下山開始。雪が積もったブナ林を先人のトレースを辿りながら下っているうちにルートを取り違えたようで夏道に合流してしまった。登り返すのもなんなので、そのまま夏道を七合目に戻った。七合目の行者堂前で小休憩を取った後、表参道を下山し駐車場へと戻った。
雪もあったし満足の山行でした。色々とお世話いただいたpapaさん、キムチ鍋の準備をしてきていただいたりっこさん・ようこちゃん、ありがとうございました。またご一緒できることを楽しみにしています。
◆ 綿向き山 ◆
標高1,110m、鈴鹿山系の一つで、滋賀県側に最も突き出した歴史に古い、神を祀る大衆の山です。四季折々に美しい景色の移り変わりを見せ、登りやすい女性的な感じの山として初心者の登山に喜ばれています。
山頂の眺めは素晴らしく、東に重厚な雨乞岳を中心に鋭峰鎌ヶ岳につづく鈴鹿連山・伊勢湾をはじめ、秋冬の澄んだ日には遠く、北アルプス穂高岳・木曽おんたけ山・恵那山・南アルプス塩見岳なども望見でき、設置されている展望図盤によってそれらを確認することができます。また、西には近江盆地が眼下にひらけ、琵琶湖の向こうには比叡山から比良連峰が連なり、雄大な気分を味わうことができます。
日野町ではその標高にちなみ、毎年11月10日を『綿向山の日』に制定しました。
(日野町観光協会ホームページより転載)
◆ 綿向山麓接触変質地帯 ◆
数億年の地球がつくられていく過程で古生層の石灰岩に超高温の花崗岩が噴出して接触し、極めていちじるしく石灰岩を変質させた岩を接触岩といい、その接触岩がこの地帯に帯状になって見られる。鉱物分布上で大変めずらしいので昭和11年に国の天然記念物に指定された。大理石・珪灰石などを主にヘンデンベルグ輝石・ベスーブ石・柘榴石・秀輝石などの貴石といわれる石も少量ながら含まれ鉱物研究上貴重である。
(登山道設置の説明板より転載) |