山仲間から誘いを受け、3年ぶりに2度目の綿向山に行くことになった。神戸電鉄田尾寺駅でピックアップしていただき、中国道・名神と車を走らせる。八日市ICで高速をおり、30分程で御幸橋駐車場(登山者用無料駐車場)だ。ここに3台の車で総勢10名が集合。
駐車場から川沿いの林道を緩やかに登っていく。天然記念物の「綿向山麓接触変質地帯」などという、説明を読んでも良よくわからない地層を右手に見ながら進んで行くと「表参道登山口」だ。この登山口には、「鈴鹿国定公園 綿向山」と彫られた立派な石碑とヒミズ谷出合小屋が建っている。この登山口からの主な登山ルートは、表参道を登るルートと水無山経由のルートがある。
我々は、谷川に掛かった橋を渡り表参道を登る。杉の植林帯の九十九折れの道が一合目二合目と続き、三合目の手前で林道に出る。林道から山道に戻ってすぐに「あざみ小舎」と名付けられた小屋がある。ここで一本取る。三合目手前あたりから、登山道を雪が覆いだしていたので、休憩ついでにアイゼンを装着することにした。
あざみ小舎から15分ほどで五合目小屋が建っている。先ほどのあざみ小舎と比べると、かなり立派な小屋だ。この五合目小屋は、2004年に綿向山を「愛する会(WAK)」によって26年ぶりに改修されたそうだ。入り口には、テラスが設けられ鐘が吊り下げられている。「夢咲の鐘」と名付けられたこの鐘は、この小屋を建てた若者たちの夢を咲かせ続けようと言う思いが込められているそうだ。
七合目の行者コバを過ぎたところで冬期直登ルートに入る。この急登を登りきると綿向山の頂上は眼の前。ゆっくりと雪を踏みしめ山頂に到着。登り出しでは曇ってたが、山頂に近づくにつれ天候は回復の兆しをみせ、期待できないとあきらめていた眺望も楽しむことができ最高である。
山頂で恒例のバンダナショットを撮影した後ランチタイム。本日の昼食は、カップ麺と冷凍ピラフ。当然だが、冷凍ピラフはフライパンで温めてから食するのであって、いくら残飯処理班班長の小生でも凍ったまま食べたりはしない。
同じルートを下るのも面白くないということで、水無山方面に下山。こちらの道は表参道とは違い、ほとんどハイカーが歩いてないのと暖かい陽射しで緩んだ雪に足をズボズボ埋もらせながらの下山。水無山への分岐から先は、水無山を捲いていく雪の斜面のトラバースが延々と続き、林道を経て再び山道に戻り下ると往路にも通った表参道登山口に戻った。