今年の2月に山仲間とのサイクリングで走った「播磨中央自転車道」の道中にあった「鶉野飛行場跡」の案内板が気になっていた。ネットで調べてみると滑走路跡などが現存しているようなので行ってみることにした。
加古川右岸自転車道の終点である志方東公園からスタート。播磨中央自転車道で北条鉄道網引駅まで走り、網引駅からは北条鉄道線路沿いを法華口駅まで行き、そこから鶉野飛行場跡に向かった。
滑走路跡・鶉野飛行場資料館・防空壕跡・機銃座跡などを巡った。早朝ライドだったので鶉野飛行場資料館は開館前で見ることができなかったのが残念。機銃座跡には、映画「男たちの大和」の撮影に使われた三連装対空機銃が展示されてる。
■姫路海軍航空隊鶉野飛行場
太平洋戦争が悪化しはじめた頃、優秀なパイロットを養成するため、昭和18年に完成した旧日本海軍の飛行場跡です。
飛行場の建設に伴い、昭和18年10月には姫路海軍航空隊が開設され、同時に航空整備、兵科、運用、主計、航海、機関、通信、工作、兵器、砲術、医務等の兵隊が在隊していました。
また、飛行場の西南には、川西航空機姫路製作所鶉野工場があり、「紫電」「紫電改」など500機余りの戦闘機が組み立てられました。
当時、航空隊には、17歳から25歳までの若者が全国から約320名集められ、ここで30時間の飛行訓練を受けた後、各航空隊へと散っていきました。
昭和20年には、練習生による神風特攻隊「白鷺隊」が編成され、終戦までに63名の尊い命が失われました。現在も、飛行場の周辺には防空壕の跡など生々しい戦争の爪痕を見ることができます。