山仲間の西国三十三所巡礼隊で第二十七番札所の書寫山圓教寺にお参りしてきた。圓教寺は、兵庫県姫路市にある寺院で天台宗の別格本山で、「西の比叡山」とよばれるほど寺格は高く、西国三十三箇所中最大規模の寺院で、比叡山、大山とともに天台の三大道場と並び称された巨刹とのこと。また、2003年公開のハリウッド映画『ラストサムライ』・2003年NHK大河ドラマ『武蔵』のロケ地になったことでも有名。
書寫山圓教寺には、六つの参道があるそうだが、今回は西から谷沿いを登る「刀出坂参道」からのお参り。ここから登ると拝観志納金五百円也を納めなくてもよいという利点がある。
刀出天神古墳の駐車場に車を停め出発。東海自然歩道にも選定されている刀出坂を登る。樹林に覆われた刀出坂は、展望こそ全くないが、沢の流れる音を聞きながらのんびりと登っていく。1時間弱で圓教寺の奥の院横に到着。大講堂・食堂・常行堂とコの字型に立ち並んでいる「三之堂」の脇から「白山権現」への標識に従い、書寫山の山頂へ登る。白山権現のすぐ横っちょの寺院内を通る道端の一段高くなった場所が山頂。いくつかの登頂記念プレートがぶら下がっている。このプレートがなければ見逃してしまうであろう。
山頂で、お定まりのバンダナショットを撮影。摩尼殿へ下る道は結構荒れていた。摩尼殿で御朱印を頂く。これで十四寺納めたことになる。番外札所を二寺納めているので、合計一六寺。西国三十三所は、番外三寺を含め三十六寺なので、まだ半分にも達していない。まして、近場から納めているので残っているところは遠方が多い。いつになったら満願できることやら。
お参りをすませ、展望所まで戻ってランチタイム。昼食後ピストンで下山。途中、左に行かなければならないところを直進で下ってしまったが問題なく下山。元々は、この道が参道だったのではないだろうか。竹薮の中を通ってたどり着く住宅地の細道の状況から見ても、あまり多くのハイカーに歩いてもらいたくない感じである。東海自然歩道に指定される際に地主や住民からの要望で迂回路が設けられたのではと考えられる。(あくまでも小生の所感であって真意の程は定かではない。)
下り立った住宅地から、駐車地点の刀出天神古墳まではすぐであった。車で次の目的地である加西市の一乗寺へ。こちらも西国三十三霊場の一つ第二十六番札所である。この一乗寺は、今年8月に納めているので、お付き合いでのお参りとなった。
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◆書寫山 圓教寺
書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)は、康保3年(966年)性空上人(しょうくうしょうにん)によって開かれた。 この山に登る者は六根を浄められるという文殊菩薩(もんじゅぼさつ)のお告げがあり、上人は白山でこの六根清浄のさとりを得られた。その後、御利益を得ようと多くの人々がこの山に登った。
花山法皇は二度も御来駕にり上人の教えを受けられた。後白河法皇も七日間、御参籠になり、後醍醐天皇は隠岐の島より御還幸の際、一泊された。 以来、多くの信仰を集め、善男善女の参詣や多くの僧侶の修行の道場として栄え、西の比叡山とも呼ばれるようになった。
現在も、北は北海道、南は九州から、春の訪れとともに、参詣者が絶えない。 国指定重要文化財の建造物八棟、仏像八体、今もなお、昔日のおもかげを林間に輝かせている。