山登りをはじめた当初から気になっていたが、なかなか登る機会に恵まれなかった歌垣山に行って来た。歌垣山は大阪50山に選定されており、日本三大歌垣に数えられる名山である。
「歌垣」とは、古代において人々が年2回、春に豊作を祈り、秋には収穫を感謝する行事だったものが、次第に若い男女が自分の思いを歌に託して相手に伝え、結婚の申込みをする場へ変化していったものだと言われている。このような「歌垣」が行われていたことが確認できるのは、常陸国(現在の茨城県)の筑波山(茨城県つくば市)・肥前国(現在の佐賀県)白石町杵島山の歌垣であり、摂津国(現在の大阪府・兵庫県)の歌垣山(大阪府能勢町)とあわせて「日本三大歌垣」と呼ばれている。
倉垣地区の歌垣山登山口バス停付近にあるJAにバイクを停めさせてもらい、住宅地を通って登山口へ向かう。登山口から谷筋を登っていくとやがて舗装道に出る。北峰と南峰の鞍部である。まずは左の北峰に向かう。北峰には「歌垣山」と彫られた山名碑・歌碑・休憩小屋などがある。
北峰から南峰までは5分とかからない。南方には円形の大理石に囲まれた三角点、5mほどの高さの展望台が設置されている。
南へ下山し堀越峠に下り立つ。ここから妙見山へ行くこともできるのだが、今日は堀越峠から車道を駐輪地の倉垣まで戻った。休憩をあわせ1時間15分というお散歩程度の行程であった。また来ることがあるようであれば、妙見口駅からバスで歌垣山登山口まで出て、そこから歌垣山・妙見山と縦走して駅に戻るコースを歩いてみたいと思う。さすがに今回のコースは短すぎだよな。