北陸お城めぐりの旅【富山編】|富山城と高岡城 — 水に映える城跡の魅力

旅の最後は富山県。北陸新幹線で金沢からわずか20分ほど、快適な移動で富山駅に到着です。

富山城 — 松川に浮かぶ城

富山城は戦国時代、越中を治めた神保氏が築き、その後、織田・上杉・前田といった有力大名の手に渡りました。
江戸時代には前田家の分家・富山藩が置かれ、藩政の中心として機能しました。

現在の天守は昭和29年に再建されたもので、内部は郷土博物館。富山藩の歴史や城下町の発展、そして明治期の近代化についても学べます。
城の外を流れる松川は、春には満開の桜が咲き誇る絶景スポットで、花筏が水面を漂う様子はまさに絵のようです。

高岡城 — 廃城の記憶を伝える公園

高岡城は慶長14年(1609年)、加賀藩二代藩主・前田利長が隠居城として築いた名城です。利長は藩政の基盤を固めた名君として知られ、城の設計には徳川家康の重臣・高山右近の関与があったとも伝わります。三重の堀と高い土塁を備え、戦国の名残を感じさせる堅固な構えを誇りました。

しかし、この城の歴史はわずか6年という短命に終わります。元和元年(1615年)、徳川幕府によって全国の大名に「一国一城令」が出され、加賀藩は金沢城を本拠と定められたため、高岡城は廃城の運命をたどりました。築かれて間もない立派な城が解体され、城主・利長の死とともに、その役割を閉じることとなったのです。

現在の高岡城跡は「高岡古城公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。園内には広大な水堀がめぐり、桜や紅葉の名所として四季折々の美しさを楽しめます。春には約1,800本の桜が咲き誇り、桜の名所100選にも選ばれています。夏には緑豊かな木々が涼を与え、秋には紅葉が堀の水面に映える絶景を見せてくれます。

また、公園内には射水神社や高岡市立博物館、動物園などがあり、歴史だけでなく文化や自然も同時に楽しめるのが魅力です。特に桝形門跡や内堀を歩けば、往時の縄張りを肌で感じることができ、かつての城の姿を想像することができます。

高岡城は、現存する天守や櫓は残っていないものの、その廃城の記憶を静かに語り継ぐ場所です。城の短い命と、藩主利長の晩年の思いが刻まれた地を歩けば、歴史のはかなさとともに、その余韻の深さを感じ取ることができるでしょう。

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まとめ

富山編は、水と緑に囲まれた穏やかな城跡を巡る旅でした。
富山城で藩の歴史を学び、高岡城で廃城の儚さに触れる――静かな余韻を残す締めくくりとなりました。