有馬温泉御朱印巡り

太閤・秀吉も愛した関西の奥座敷、有馬温泉へ。有馬温泉は日本三古泉の一つであり、褐色の名物湯「金泉」と、無色透明な「銀泉」の異なる泉質を持つ湯が楽しめるが、今回の目的は温泉ではなく、神社仏閣の御朱印巡り。

最初に訪れたのが温泉寺。温泉寺は薬師如来の導きで有馬温泉を訪れた行基が神亀元年(724年)に建立したと伝えられている。明治初年の廃仏毀釈で、温泉寺(真言宗)は廃寺となり、豊臣秀吉が大茶会を開いた阿弥陀堂など、薬師堂以外の堂塔が破却されたとのこと。旧温泉寺奥の院だった清涼院(黄檗宗)が後継寺院として温泉寺を継いでいるそうだ。

温泉寺に隣接する湯泉神社。湯泉神社は、有馬温泉の中心に鎮座し、「温泉守護神」として崇敬を集めてきた由緒ある神社で、大己貴命・少彦名命・熊野久須美命の三神が祀られている。 特に子宝・子授けの神として有名。この後参拝する別宮「有馬天神社」と摂社「水天宮」と合わせ『湯泉神社三社巡り』となる。三社の御朱印は本社「湯泉神社」の社務所で授かることができる。

次に訪れたのが極楽寺。浄土宗のお寺で聖徳太子の開基ともいわれている由緒あるお寺。ご本尊は阿弥陀如来。平成6年、豊臣秀吉が使った、湯屋の跡が書院の床下で確認されるという発見があった。

極楽寺に隣接する念仏寺へ。本堂は有馬温泉で最も古い建造物で正徳2年(1712)の建立。ご本尊は快慶作と伝えられる阿弥陀仏立像。豊臣秀吉の正室である北の政所(ねね)の別邸跡と伝わる。

念仏寺を後にし、『湯泉神社三社巡り』の有馬天神社と水天宮へ。

有馬天神社は、大洪水や地震などで幾度も崩壊した 鬼門の方角を治める守護神『厄除けの神社』。 学問の神様・菅原道真公を祀られている。 また、境内には『金の湯』の泉源『天神泉源』がある。

水天宮は、古に大己貴命と少彦名命の二神が降臨した場所とのこと。草木が生い茂り、湧き出る清水で足元には注意が必要。社は荒廃しており、もう少し手入れ補修した方がよいのでは・・・と感じた。

これで今回の有馬温泉御朱印巡りは終了。2時間半ほどの行程であった。金湯に入って一息ついてから、炭酸せんべいでも買って帰るとしよう。

今回の有馬温泉御朱印巡りの動画です。拡大表示でのご視聴は映像が粗くなりますので、Youtubeからのご視聴をお勧めします。https://youtu.be/V1BwKqwC_18