鹿野山 朝光寺(兵庫県加東市)
- 2024.09.08
- 寺社参拝
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兵庫県加東市の鹿野山朝光寺へ行ってきました。
朝光寺(ちょうこうじ)は兵庫県加東市にある仏教寺院。山号を鹿野山(ろくやさん)と称する。宗派は高野山真言宗、本尊は2躯の十一面千手千眼観世音菩薩立像である。
本堂は国宝に、鐘楼は国の重要文化財に指定されています。
伝承によれば、651年、法道仙人が権現山に開基したとされる。法道は天竺(インド)から紫の雲に乗って日本へやって来たと伝えられる、半ば伝説上の人物である。法道開基伝承をもつ寺院は兵庫県東部地域に多数あり、当寺もその1つである。当寺の創建の詳しい事情や初期の歴史については、史料が乏しく、あまり明確でないそうである。


駐車場に車を止め、山道のような細い参道を進んでいくと前方右手に流れる鹿の側にかかる落差10mほどの「つくばねの滝」は目に入る。朝光寺周辺にツクバネが多く自生しているところから「つくばねの滝」と称されているそうです。


つくばねの滝の手前左側の階段を上ると仁王門がある。仁王門を入ると正面に国宝指定の立派な本堂があります。方七間に三間の向拝を設け、屋根は宝形造で本瓦葺です。内部は外陣と内陣を敷居・格子戸で画し、内陣奥には須弥壇・厨子を設置し、ご本尊が安置されているそうです。全体的に和様を基調としつつも、中備の双斗や桟唐戸など、唐様と天竺様の要素を一部に採り入れた折衷様の建物となっており、室町時代初期の折衷様式建造物の典型例として位置づけられています。
仁王門を右側には県指定重要文化財の多宝塔。平面が方形の初層の上に平面が円形の上層を重ね、宝形造の屋根を有する多宝塔です。屋根は当初桟瓦葺であったと伝えられます。漆喰で固めた亀腹の上に建てられ、初層は三間四方、上層の軸部が円形となります。初層の周囲に縁を廻らせ、高欄が配置されています。上層の軒には扇棰を配し、組物は二手先になっています。建物の細部は和様、唐様の混ざった江戸中期頃の様式手法を示しています。


本堂右手奥に国の休養文化財に指定されている鐘楼があります。梁間二間、桁行三間を測り、下部には袴腰が付きます。屋根は寄棟造の銅板葺ですが、元々は栩葺であったとされます。和様を基調とした折衷様式とされ、屋根の曲線や斗の背が幅に比して高いこと、上層の縁が簀子張りであるなど、鎌倉末期の形態をよく留めています。また、箱棟をのせた寄棟造の屋根に袴腰という形態は、類例が少なく全国的にも貴重であるといわれています。
境内にはボランティアガイドが3名おられ、先に参拝に来られた方に説明をされておりました。御朱印は、すぐ近くにある総持院様にていただきました。
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