台風接近で朝から雨が降り続いている。愛犬の散歩に行き、娘を駅まで車で送って自宅に戻る頃には、雨が小降りになったきた。しばらくすると雨があがり、空も若干明るくなってきたので地元三田の里山歩きに行くことにする。
行き先は、昨日歩いたナナマツの森と同じ高平地区にある観福の森から三等三角点の奥山に登ることにする。いつ雨が降り出すかもわからないので、今日は自転車ではなくエンジン付きのバイクで現地へ向う。
三田市立高平ふるさと交流センターにバイクを停めさせていただく。この施設の裏手一帯が観福の森となっており、施設内の案内標識に従い進むと体育館の脇にフェンスの扉がある。ここから観福の森に入ることができるようだ。扉に近づいてみるとフェンスの扉は南京錠で施錠されており入ることができない。仕方がないので、ネットで下調べしておいた観福寺へ移動。観音福寺境内奥から観福の森に入る。観福寺から堂山頂上にかけて33体の観音石仏が並ぶ「三十三所詣で」のコースを登る。
整備された遊歩道を登って行くと東屋が見えてくる。この東屋がある場所が堂山の山頂となり、観福の森では「とりで広場」と名付けられている。その名が示すとおり、室町時代の後期に山頂から中腹にかけて砦が築かれていたそうだ。
ここからは高平地区の象徴とも言える大船山とその麓に広がる田園風景を眺めることができる。Youtubeで公開されている、三田市のPR動画「週末、三田で山ガール【三田市CM3】」の最後に映し出される眺めは、この場所からの眺望である。
「とりで広場」から方面に遊歩道を進んで行くと鞍部の分岐がある。遊歩道は麓方面に下るのだが、ここから遊歩道を離れ直進する。わずかな踏み跡と境界杭をたよりに進んでいく。ピークを一つ越えて下ったところの鞍部から山頂まで急な登りが続く。山頂まで境界杭があるので、それを頼りに登って行くと迷うことはない。
点名非相山の三等三角点が置かれた標高446.81mの山頂は、雑木にに囲まれ展望はない。しばらく休憩して下山にかかる。足元に気を付けながら急勾配を鞍部まで下る。ここから往路から離れ西に一気に下ると5分程で、観福の森の薬師堂に下り立つ。薬師堂から標識に従い遊歩道をみずべ広場に戻る。「みずば広場」は、三田市立高平ふるさと交流センターのすぐ裏手に位置するが施錠されたフェンスに阻まれ、直接戻ることが出来ないので北側から迂回して正面入り口から三田市立高平ふるさと交流センターに戻る。
三田市立高平ふるさと交流センターの駐輪場で帰り支度をしていると雨がポツポツと降り出し、あっという間に本降りとなってきた。レインウェアを着用し帰路につく。歩いている途中に降り出さなくてラッキーであった。