高雄山に登るべく、新神戸駅に到着。いつものように新神戸駅1Fの高架下を通り抜け北へと向かいます。いさご橋を渡り石段を登ること数分で布引の雄滝に到着。今日も豊富な水量です。ちなみに布引の滝はこれまでも何度となく訪れ、ブログでも写真・動画などを紹介してきましたが、布引の滝についての紹介をしたことがなかったので、今回紹介しておきます。
布引の滝は、日光の華厳の滝、紀州の那智の滝とともに三大神滝と呼ばれ、古くから物語や詩歌に取り上げられてきました。 滝は、新幹線新神戸駅の北約100mの所に「雌滝」が、その上200mの所に「雄滝」があり、その2つにはさまれて、 上流から夫婦滝、鼓ヶ滝があり、この4つを合わせて布引の滝といいます。
雄滝の高さは43m。水は6段に折れながら滝つぼに落ちており、その段ごとに、水がえぐった穴が開いています。 ここには乙姫様が住んでいて、龍神となって海へ出かけ、多くの船を守ったという言い伝えが残されています。 布引の滝が白く見えるのは、乙姫様の着る衣が水にさらされているからだと考えられ、多くの和歌にこのことが詠まれています。 この滝は平安の昔から景勝の地として知られ、多くの人が訪れました。
京都に住む貴族も旧山陽道を通って滝見物を楽しみに来ていたようで、伊勢物語にもその様子が描かれています。 明治の初めになって、花園社という市民団体が布引の滝を詠んだ多くの和歌の中から36首を選び歌碑を建てました。 これらは、その後散逸してしまったものが多いのですが、後にいくつかが復元され、現在も滝の近辺に点在しています。
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雄滝からこれまた通いなれた道を布引貯水池から市が原へと向かいます。市が原からは再度山方面へと河原に下っていきます。六甲全縦路を再度山方面に進んでいきますが、河原の木橋を渡ると高雄山への道標があり、ここから全縦路から離れ高雄山への急峻となります。途中平坦な尾根道が混じりますがそれも束の間、山頂までの道のりは急登の連続という感じです。
たどり着いた高雄山山頂は公設の山名表示と四等三角点がある小さな広場という感じです。残念ながら雑木に囲まれ展望は望めません。山頂からは南ドントリッジから分水嶺越、北ドントリッジ(森林管理道)から森林公園東門前で徳川道へと出合います。
ちなみにドントリッジの名前の由来を調べてみたところ、明治から大正にかけて六甲で活動したH・E・ドント氏が好んで楽しんだ岩尾根としてその名が付けられたようです。この季節きつい登りのコースは避ける人が多いからか、はたまた高雄山自体に人気がないのかはわかりませんが、市が原の高雄山登り口から山頂を経て神戸市立森林公園の東門前(徳川道出合)まで一人のハイカーとも出会いませんでした。
徳川道から桜谷経由で摩耶山上を目指します。整備され歩きやすいほぼ平坦な徳川道を進んでいきます。
徳川道は、江戸時代末期に参勤交代のための西国街道の通行にあたって外国人との紛争を避けようと、江戸幕府が迂回路として「西国往還付替道」を造ったのが1867(慶応3)年。12月7日に竣工したものの、その途端の大政奉還に伴い参勤交代も廃止。一度も役目を果たすことがなかった道です。徳川道から桜谷へと道をとります。六甲名物の砂防ダムをいくつかやり過ごしながら摩耶山山上へ到着。
掬星台はガスが立ち込めもやった状態。当然のことながら眺望が望めるわけもなく、見渡す限り白一色。下山は今回もまやビューライン夢散歩(ロープウェー&ケーブル)です。友の会(年間パスポート)に入会してから今回で4回目の利用。今回で元が取れちゃいました。何といっても入会後掬星台に5回登って来て、歩いて下ったのは1回のみ。使わなきゃ損だ!というセコさ丸出しなのである。
今回からルートマップに加え、断面図や標高差などの詳細データもアップすることにしました。興味がある方はご覧ください。
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