立杭焼で有名な篠山市今田町にある和田寺山(わでんじ)に登って来た。和田寺山は、二老山和田寺の裏山になり、「せんじゅの森」として整備されている。多種多様の動植物が生息していることや、和田寺では千年以上の歳月、ご本尊として「千手観世音菩薩」が祭祀されていることから「せんじゅの森」と名付けられたそうだ。
今回は登山口までバイクで移動。三田方面から県道292号線を北上、陶の郷を通り過ぎしばらく走ると左手に「和田寺霊園」の看板がある。そこを左折し和田寺霊園にむかう。霊園の駐車場に停めてもよいのだが、さらに奥に入り、登山口のところに駐輪。自動車でもここまで入ることは可能だ。
駐輪地点から舗装道を挟み両方にみちがある。北方面が「天神ほこら跡」経由で山頂へ、「小丸山展望台」「和田谷展望台」経由で山頂へと続く道である。今回は「てんじん祠跡」経由で周回するルートをとることにした。
登山道は整備された歩きやすい道が続いている。てんじん祠跡までの一部でやや急傾斜な登りがあるが丸太階段が設置されているので苦なく登ることができる。てんじん祠跡(ピーク380m)を過ぎると緩やかなアップダウンを繰り返しながら高度を稼いでいく。途中、点名「和田寺」標高413.04mの四等三角点を通過するが、この三角点設置場所は和田寺山の山頂ではない。山頂は、まだまだ先になる。
先に進むほど道は荒れだし、倒木が道を塞ぐ箇所もあるが、踏み跡もしっかりしており全く問題なく歩ける。山頂への最後の登りに差し掛かると背丈のある笹がおいしげっている。ここを通り越すと山頂は目前。
和田寺は開創当時山頂に築かれ戦火で焼失する前は数十の伽藍があったそうだ。その遺構等を見つけることはできないが、多くの伽藍が建ち並んでいた山頂は広々としている。ただし現在は樹木が生い茂り展望は全くない。和田山山頂(標高592m)を示す標柱もなく、ハイカーが木にぶら下げていった登頂プレートが数枚あるだけだ。
山頂からは、和田谷展望台方面に下る。しばらくは緩やかな傾斜の道が続く。その道の両側も広々としている。この辺りにも伽藍が並んでいたのであろう。緩やかだった道は、やがて激下りとなる。この下りが延々と続き、下りきったところが和田谷展望台だ。ウッドデッキ状の展望台の正面に虚空蔵山が悠悠と聳えてい<る。
和田谷展望台から小丸山展望台へ向かう途中から、ここまで歩いてきたP380や和田寺山の山頂を見渡すことができる。小丸山展望台付近からは整備された遊歩道となったので、のんびりと歩いて駐輪地点へともどった。
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